【リボルバー】

どの回もクオリティに差は感じないが
表現・所作が違ったりすると、
そこに演者の
″その時の解釈″を感じたりして
いっそうお芝居に引き込まれる





フィンセントは
身体全体から感情が出ている、
と言えるが、
顔の表情、特に目!
目が物語っていると感じることも多く、
幾つか台詞を記憶したものの
文字にして書いても
舞台の良さまでは
書き残せないなぁ、、、
◆冒頭、フィンセントとテオを
 初めて舞台で見ることになるシーン。
 そこでテオに
 ゴーギャンのタブローを見るか、
 訊かれたフィンセントは
 力いっぱい

 見ないよ

 と言った勢いで
 置いたグラスがテーブルから落ちた。
 あとでテオに投げつけるグラスが
 先に落ちてしまった。。。
 それを会話を続けながら
 すかさず拾い上げテーブルに戻すテオ。
 テオの動きのきれいさに感心する





◆酔ったフィンセントが床で寝てしまい
 その兄をテオは
 リボルバーで撃とうとするが決心出来ず、
 自分を撃とうとした時、
 フィンセントが寝言でテオの名を呼び

 テオー、見てくれよー

 描けた絵を見せる仕草をする。
 その仕草も
 ・手に絵を持ってヒラヒラさせる
 ・手は床に置いたまま這わせる
 私の印象に残っているのは
 この2つ。



 ヒラヒラさせると
 本当は目覚めているんじゃないか?
 と思うし、
 床を這わせていると寝言なんだろうな、
 と思う。
 この所作の違いにも何かしら
 意味があって、
 だから日によって違うんだと考えると
 舞台は生モノだと思うんだなぁ





◆耳を切り落とし
 車イスに乗ったフィンセントが
 タバコを吸う。
 擦ったマッチを指で持ったまま
 青年医師に話しかける

 マッチの燃えかすを見つめながら
 医師の未来の素晴らしさを話す。
 燃え尽きたものと未来、
 その対比のさせ方がすごいと思う。
 マッチは最後、
 車イスの灰皿に捨てていた





◆テオは結婚後、
 結婚指輪をはめている。
 些細なことかもしれないが
 テオに人間味を感じる1つである