【SONG STORIES】#29

掘り下げる曲は
ダンスミュージックをポップスへと
押し広げたアーティスト、
Avicii(アヴィーチー)の2019年のアルバム、
TIM(ティム)に収められた「SOS」
2026.4.17
写真のテイストがこれまでとは異なる。
シックな仕上がりが
やすくんの違う一面を見せてくれている。
こういうのも良いなぁ





このアルバムは
Aviciiの死後、
9割完成していた楽曲データを元に
仲間たちが遺志を尊重しながら
完成させたもの。
「SOS」のボーカルは
Aloe Blacc (アローブラック)が参加した

♪ Can you hear me? SOS ♪
それはAviciiが助けを求めている声だった




僕、Aviciiさんの曲って
僕、
めちゃくちゃ耳にしてきたわけでは
ないんです。
なんですけど、
まさに先ほど説明があったとおり
すごく決定的に人気を博した
「Wake Me Up」は
どこにいても音楽が流れてきてたし。
いわゆる、
ギターのカッティングって言うんですか、
あれがすごくエレクトロと重なってる、
すごく前のめりに気持ちが進んでいく
リズミカルな感じがとても…

人間って立ち止まるじゃないですか。
その立ち止まってる時にも
「人って更新してる」って
僕は思ってて。
「立ち止まる」っていうことは
立ち止まった=(イコール)
自分は止まってしまった、って
人は思うんですけど。
そうではなくて。
立ち止まったことで
また前に進むことが出来てるっていう。
立ち止まってる最中も進んでる、
っていうふうなことを表現してるのを
このギターに感じたことがあったんです

だからこの曲は
すごく耳に残ったんですよね。
で、それ以外に知ってた曲が
この「SOS」だったんですよ。
だから逆に他の曲は詳しくなくて

この
 ♪ Can you hear me? SOS ♪
って流れるど頭。
ど頭の(イントロが流れる)
ここから始まった時の
この冒頭が鳴った時にもう
「SOS」感があったんですよ


♪ Can you hear me? SOS ♪
って聴く前にトラックの時点で
なんかぐっと掴まれて。
あれ?なんか、何かが発されてる、
って言ったらいいんかな?
っていう感じで、
すぐにメモをした記憶があります




Aviciiのドキュメンタリー映画「I'm Tim」
その中で彼自身がメロディについて
「メロディのことばかり考えてきた。
形が変わっても、何百年経っても
色褪せへんメロディや!」と
これまた、Aviciiも関西弁で言ってる。
って、やすくん、
関西弁だと
本人の気持ちが代弁しやすいみたいね

「時代を超えた音楽を作りたい」って。
頑張ってたんだなあ

「Wake Me Up」の
インスピレーション音源は
フォークカントリーミュージックだった。
だから、ギターのカッティングが
馴染みがあって、
リズミカルで前に進む感じだったのね



「SOS」のメロディラインとかも
やっぱ、残るんですよね、耳に。
同じメロディラインばっかりを行かずに
後半になるとグワッて、
世界が広がる展開になっていくのが
とてもメロディの展開として
主張があるなぁって思っていて。
それがたぶん、
DJをやってきた
盛り上げとかのノウハウとか、あとは
曲作りの試行錯誤を重ねた結論だとは
思うんですけど。

ちゃんと勉強するとか、
興味を持ってやり続けるということが
どれだけ自分の輪郭を明確にしてくれるか、
ってことが分かりますよね、
Aviciiさんのこの行動で


2016年にDJ活動を引退してますけども。
その後アルバム制作に没頭していた中で
2018年に帰らぬ人となってしまった。
が、彼が遺した制作メモやデータから
仲間たちに作り上げられたのが
アルバム「TIM」であり、「SOS」



ボーカルを勤めたAloe Blaccは
「SOS」はきっと
彼が書いていた頃の先を行く曲だという
気がするんだ。
歌詞の中で彼ははっきりと
自身の闘いについて書いている。
だからそこにアプローチして
みんなで共有するのは
とても重要なことなんじゃないだろうか。
特に、彼の見方と彼のやり方で
多くの人たちの耳と心に届けることが。
「助けてほしい」って言ってもいいんだと
みんなに伝えるんだ、と言っています



この、書かれてる言葉自体、は、
度合いは違えど
人ってたぶん、
いつもSOSを出してる状況が続いてて。
「SOS」に書かれてる死、
ドラッグのことが書かれてたり。
あとは
「束の間の恋人以上に」っていうことを
すごく何度も繰り返している
「We could be more than just part-time lovers」
のところかな

とてもギリギリを本当に走ってて。
限界超えてるところでの言葉になったのが
この言葉だったんだなぁ、
っていうふうに感じたりする。
その後に「眠れなくなってしまうんだ。
あれこれ考え始めたら忘れたい、
でもどうやったらいい、
その術が分からない、
今なんとかしたいのに」

かなり葛藤がすごいですね

でもAviciiさんが
この曲を作ったことによって
発売されたことによって
救われた人がいるのは事実だと僕は思う

人は虚しいかな、
誰かの痛みによって
自分が救われるっていう生き物だと
感じるんです、
勝手なんですけどね

その痛みを知って
自分も共感したり、少し安心したり。
そういうふうなことを繰り返して
エゴに生きる生き物だと感じるから。
少なくとも
Avicllさんが亡くなったことの悲しさは
みんなで共感し合いたいし

だけどこの曲が生まれたことによって
その人が生きているっていう事実も
ちゃんとあるんだなっていうのが
音楽の歴史として今刻まれているのが
今日紹介できてよかったなぁと
思うところですかね


Aviciiさんが残した奇跡に
たくさんの僕たちの
気付きがあるはずです




今回の曲に関して
やすくん自身、
あまり耳にしてきたアーティストの
曲ではない。
それでも分析できるのが
やすくんの強みなんだなぁ。
それにしても
言葉を選びながらの深掘りは
なかなか大変そうだったし、
聞いていても辛い感じがした。
尺を意識してか、
超早口なところもあったし。
少々しっくりこない気がしたのは
初めてだった